はじまりはACアダプタ電源から
PT3専用PCを作りたいなぁとずっと思っていて、「スリムPCケース切っちゃえばいいんじゃね?」とか思いはじめて具体的に動き出したきっかけはACアダプタ電源でした。
昨日、帰りにパソコン工房に寄ったら、玄人志向のAC電源KRPW-AC120Wがあったので思わず買ってしまった。
だんだん作るしかない感じになっている・・・。#コンパクトPC#小型PC#PT3 #専用機#玄人志向#電源ユニット#自作PC#PCパーツ#パソコン工房— neta55 (@neta_55) September 9, 2019
玄人志向 KRPW-AC120Wposted with カエレバ楽天市場で見るAmazonで見るYahooショッピングで見る
それまで思考(妄想?)の中でモヤモヤとしていたことが、ACアダプタ電源という具体的なブツが目の前に現われたことで大きく前進したのです。
そこから、ものの2日ほどでマザーボードを決め、HDD搭載方法も決め、パーツを発注していました。
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そんな中、最も難儀したのがPCケース加工でした。
切断しきるまでに紆余曲折を経たPCケース加工【リューター ~ 金属切断用のこぎり編】
搭載する部品は全部揃ったのですが、PCケースの加工が遅々として進みませんでした。
立ちはだかる鉄板!
昔クルマ屋さんで働いていたときには、サンダーやらエアツールやら油圧パンチャーやらを使ってサクサクと鉄板の切断加工・穴開け加工をしていたのですが、さすがに今更そのお店に行って「PCケースを切らせてください!」などと言えるわけもありません。
手持ちの金属切断用のこぎりを軽く使ってみましたが、なかなか骨が折れそうだったので道具に頼ろうと、ミニリューターに手を出しました。
買ったのは下のヤツ。Amazonって便利ですよね。
ですが、結果としては切断するには力不足でした。早々に諦めました。5cmぐらいで。
いや、切れないことはないんですよ。切れないことはないんですが、えらい時間がかかる上に熱を持つし粉は飛ぶし(当たり前の話です。回転する工具なんですから)。
あと、ケースの途中を切っていくので、リューター本体が邪魔で刃を垂直に当てられなくて、まっすぐ切れなかったんですよねー。
まあ、切断後のバリ取りなどには十分使えたし、プラ製品の加工などにも使いましたし、今後も使うこともあるだろうということで、無駄買いにはなってないです。と信じたいです。
で、結局、手持ちの金属切断用のこぎりでシコシコと切っていきました。
えぇ、途中まではね。
先日、時間外に職場の一角を借りてPCケースの切断に挑みましたよ。
つかれましたよ。
リューターはトルク不足で切断には能力不足だったので、結局鋸で切っていったのですが、これがなかなか進まなくって・・・。#コンパクトPC#小型PC#PT3 #専用機#PCケース #DIY— neta55 (@neta_55) October 7, 2019
金属ってホント硬いんですねぇ。
天板まで力及ばずだったので、横から見て「ロ」の字の「コ」部分しか切ってないので総延長400mm程度なんですけど、2時間かかりましたよ。
計算すると分速3.3mm
もう、速いのか遅いのか分からんw#コンパクトPC#小型PC#PT3 #専用機#PCケース #DIY— neta55 (@neta_55) October 7, 2019
あとは339mmの天板を切るだけなんだけど、果たしていつできるのやら。
同じぐらいの速度で切れて1時間40分かかるのか・・・
なんだか、もう、つらいなぁ・・・#コンパクトPC#小型PC#PT3 #専用機#PCケース #DIY— neta55 (@neta_55) October 7, 2019
ツイートにあるとおり、その平均切断速度はなんと驚異の『分速3.3mm』。cmじゃないですよmmですよ。
結局このときは時間切れで、天板部分を残して途中で放棄。まぁ、気力も切れたというのが本音です。
実際、その後2か月近く放置してしまうわけですから。
切断しきるまでに紆余曲折を経たPCケース加工【ハンドニブラー編】
切断完了まで、あとは天板部分を残すのみとなりましたが、金属切断用のこぎりで切り進めていくとすると完了までに推定1.5時間かかることから、かなり二の足を踏んでいました。
踏み切れなかった理由はもう一つ。
それは、天板に12~14cmファンをつけるための穴を開ける必要があったことです。
これはノコギリでは無理・・・。そもそもリューターでどうにかするつもりだったけど、うまくいく未来が見えない・・・。
ということで手を出したのがハンドニブラー。自分が買ったのはニブリングツールって名前でしたが。
結論から言いますとですね・・・
「さっさと買っておけば良かった」
これにつきます。
ドリルとリーマーで10mm強の穴を開けて、そこからニブラーの先を突っ込んで、鉄板を挟んでハンドルを握るだけで約2mm切り進めることが出来ます。
2回パチンと言わせれば、1分間頑張ってノコギリで切り進める距離を超えてしまうのですよ。
まぁ、今回のPCケースは底面が2重になってたので、ハンドニブラーでは切れなかった(はずな)ので、よしとしよう。
でも、このハンドニブラー。鉄板、アルミ板を手軽に切断・穴開けなどの加工をしたい人には、本当にオススメですわ。安いし。
ひとつ気をつけていただきたいのは、作業用手袋をしましょうってことぐらいですかね。ハンドルを握る手の人差し指と親指の皮がめくれてしまいましたよ。特に普段こういう作業からはほど遠い仕事をしている人は、皮が薄いですから、すぐに痛めてしまうと思います。
というわけで、天板の切断と12cmファン用の穴あけが、位置合わせやケガキなども含めてものの小一時間くらいで終わってしまいました。
道具ってステキ!
粛々と組み上げてPT3専用PCの完成
ケース加工が終われば、あとは粛々と組み上げていくだけでした。
ACアダプタ電源のケース内基板をもとの電源のガワを利用して取り付けて、HDDをリアスロット用HDDマウンターに装着して空き拡張スロットにつけ、メモリを挿したマザーボードをケースにとめて、もろもろの配線を済ませて、起動確認。
すんなり起動しBIOS画面が確認できました。下の写真は電源とHDDだけが付いてる状態。
次にUSBメモリからWindowsをインストール。
こちらもすんなりインストールできました。
最後にPT3を付けようかというときになって、一瞬ロープロ用ブラケットが見つからず、悪夢の再来かと焦りましたが、なんとか発見し、無事装着。
環境は旧デスクトップからフォルダごとまるまるコピーしてきて、少しトラブったものの、異常なく移植終了。
ということで、無事完成し、問題なく録画できています。
あ、ファンは最初天板内側に付ける予定だったのですが、天板に穴を開ける時に天板装着状態だけを考えていて天板を外すときにズレる動きを考えていなかったため、内側に付けると天板を装着するときにファンとケースが干渉することが発覚。やむなく天板外側に付けることになりました。
ちょっと不細工な点もあるけどとりあえずは・・・
ファン以外にも気になると言えば気になる部分がいくつかあります。
PCケースを切断したのはフロントパネル側ですので、フロントパネルにつくはずのスイッチボタンやLED、イヤホンジャック、USBポートなどを固定するところがありません。
スイッチ・端子類は、とりあえずスリムケースに付いていたものを再利用して、ダランと外側に垂らしてあるだけなので、ちょっと不細工です。
あと、前面パネル側がぽっかり口を開けている状態なので、とりあえず家に転がっていた黒いスチレンボードを切ってはめ込んでいます。
どちらも「見た目がちょっとなー」とは思いますが、普段は頭上にあり、あまり目に入ってこないのでとりあえず放置しています。
あと、ACアダプタからのプラグを繋ぐソケット側が固定できていないのが最も気に掛かっています。ここをどうにかするときに、全部まとめてどうにかしようと思っています。
どうにか、どうにか、で全然具体性ないですけど・・・。